事業案内
脱プラスチックの新素材 MiCb
新しいバイオプラスチック素材「MiCb」
MiCb
(ミックビー)
MiCbは、光、熱、風、水などの環境要因に反応してマイナス電子を発生させ、抗菌、防臭、防カビ、帯電防止、酸化抑制などの多機能を持ちます。これにより、O-157やノロウィルスなどの不活性化が期待され、シックハウス症候群の原因となるホルムアルデヒドの低減にも効果があるとされています。
さらに、MiCbは人体や環境にも優しく、廃棄時には土中で完全に分解され、無害な堆肥として利用可能です。そのため、農業資材や医療・介護用シート、衣類、建材など、幅広い分野での活用が期待されています。
このように、MiCbは環境負荷の低減と生活の質向上を両立させる次世代素材として注目されています。

MiCb の主な特徴
- 完全⽣分解性と抗菌作⽤を両⽴した新素材
- 180 ⽇で⼟中で分解され、分解後の⼟は肥沃になる
- 海洋汚染を引き起こさず、焼却時の CO2 排出量も少ない
- ⼈体に対して免疫⼒向上効果(NK 細胞の活性化)がある
- 抗菌・防カビ効果を持つ
MiCb の⽤途
- ⽇⽤品(ゴミ袋、ストロー、⾷品容器など)
- ⼯業⽤部品(⾃動⾞内装、家電部品)
- 建設‧⼟⽊資材
- 農業⽤資材(ポット、ビニールハウス⽤シート)
- ⾐料品
- 医療‧衛⽣⽤品
- おもちゃなど


MiCb の製造上の利点
- 既存のプラスチック製造機械が使⽤可能
- 低温(130℃)での製造が可能でコスト削減
- 材料の種類が少なく(20 種類以下)、在庫管理が容易
- ダイレクト印刷が可能
- 多様な⾊付けに対応
MiCb の環境⾯での意義
- 従来の⽯油由来プラスチックに代わる環境配慮型素材
- マイクロプラスチック問題の解決に貢献
- リサイクル処理が不要
この素材は、環境負荷の低減と実⽤性を両⽴させた新しい選択肢として提案されています。


プラスチック問題の現状
- プラスチックごみによる環境汚染が深刻化
- 海洋では年間 40 万トンの⽣物が死滅
- マイクロ‧ナノプラスチックが⼈体に⼊り込み、健康被害のリスク
- 最新の研究で、⼼臓発作‧脳卒中リスクの上昇や⽣殖能⼒への悪影響が報告
脱プラスチックの世界的な動き
- 2023 年に 6 ヵ国がプラスチック製品の製造・販売を禁⽌
- 175 ヵ国が 2024 年までに国際法的協定を策定する決議
- フランスなどが段階的にプラスチック製品を禁⽌
- ⽇本は対応が遅れており、レジ袋有料化は 2020 年から開始


MiCb の課題と今後の展開
- 120℃以上の耐熱性が必要な⽤途には未対応
- 透明度や耐久性で従来プラスチックに劣る部分あり
医療⽤品、農業資材、⾷品包装など様々な分野での活⽤が期待される